2013年03月26日

『名もなく貧しく美しく』上映会を終えて

3月20日、東京都障害者福祉会館での『名もなく貧しく美しく』の上映会へのご来場いただきましたこと、大変嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。

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作品中に一貫して流れる、「生きていくこと」に努力していく姿、笑顔のある幸せ、共に助け合う姿などが音声ガイドで伝わってほしいと思いながらガイドさせて頂きました。想像以上にコミカルな場面が多いので、長い時間ですが楽しんでいただけたと思います。
上映中も一生懸命に観て頂いた事が感じ取れて、大変ありがたく、また励みとなって、最後まで伝えることが出来ました。
白黒で古い映画なのですが、観終わると不思議とその印象が少なくなります。
どの年齢の方にも一度は見て頂きたいと感じる作品です。

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アンケートも沢山いただきました。
「感動的ですばらしい」「さまざまな感情が込められていて良かった」という多数のご意見が寄せられました。また「音声ガイドがあったので大変助かった」という嬉しい感想も複数頂きました。
ガイドの分量や音量もほとんどの方に満足していただけたようです。
ただ字幕に関しては、「見づらい、見えない」という方が多くいらっしゃいました。
大変申し訳ありませんでした。この点は、これから改善策を考えていきたいと思います。
お答え下さった皆さま、どうもありがとうございました。

今回は上映会を行うにあたっての勉強を沢山させていただきました。
この課題にしっかりと解答を出し、これからも皆様と映画を楽しめる上映会にしようと思っています。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。




『名もなく貧しく美しく』(1961年)
音声ガイド制作 望月睦、田中直子
音声ガイド監修 瀬尾亜希子
ライブ音声ガイド 望月睦
手話吹替え 古賀善明、田中直子




(記 望月、田中)
posted by bmap at 22:13| Bmap映画上映会

2013年03月25日

3月17日 『駅前旅館』上映を終えて

今、1つ肩の荷が下りて、宿題をやっと提出した小学生のような気分です。

東京近代国立美術館フィルムセンターから『駅前旅館』のシナリオを手に入れ、DVDを見て愕然!としたのは昨年12月のこと。シナリオは第1稿で、実際の作品の台詞とは似ても似つかないもの。第1稿は原作に忠実ですが、映画は俳優が自在に個性を発揮して台詞が矢のように飛んでくるのです。これではあの画期的ソフト「読み取り革命」の出る幕がないではありませんか。それから、自力で台詞おこしをすることン週間。字幕入りDVDに感謝感激。

音声ガイドの台本作りが次の関門。
速射砲のように繰り出される台詞の合間をぬってどこまで入るか、私は殆ど諦めてしまいましたが、ほんの隙間を見つけて、かなり意訳して入れて良いと教えてくださったのは瀬尾理事長です。そして、清水さんは色っぽいシーンの語彙が豊富。

散々のメンバーモニター会を経て、更なる関門はタイミング良く読み上げること。
でもいつの間にか俳優のやり取りに聞き入ったり、観入ったり・・・

『駅前旅館』は、日本の名画100傑に数えられる類の映画ではないかもしれませんが、初めての音声ガイドで、観客の皆様と一体感を共有できたのは、ひとえに作品の持つ力強さに支えられたからです。(玉井 ふさえ)


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満員御礼の上映会。この作品の知名度、喜劇の集客力に驚かされました。

古い作品のせいか、DVD化されてはいても音質が悪く台詞が聞き取れないシーンが多いのです。思わぬかたちでの 字幕大活躍!でした。が、満員の会場(フラットな会場)ではその字幕が後方では見えにくかったという残念な結果になってしまいました。
 
丁々発止のコミカルな場面では極力音声ガイドを減らし、また、思わずニヤリとするシーンでは観客の想像力に寄り添えるようなガイドに努めました。和やかな雰囲気の中、大笑いが起きたりプッと吹き出す人がいたり、もちろんそれはこの作品自体に対する反応なのですが、少なくとも音声ガイドが “邪魔” にはなっていないことが確認でき、共に楽しめるのもライブ上映ならではです。(清水 優子)





『駅前旅館』(1958年)
音声ガイド制作 玉井房恵、清水優子
音声ガイド監修 瀬尾亜希子
ライブ音声ガイド 玉井房恵


2013年03月21日

3月20日 上映会について

Bmapバリアフリー映画上映会『名もなく貧しく美しく』へお越しくださいました皆様、誠にありがとうございました。

予約以外の皆様には、早くいらした方から当日の整理券をお配りし、あとの多くの方々にお帰りいただくという状況になってしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます。
ろう者夫婦を主人公にした感動の名作ということもあり、いつも以上に、特にろう者の方々にたくさんいらしていただきましたが、入場制限という形になり、誠に申し訳ございませんでした。

今後は、上映会前に予約状況をホームページにアップして参ります。
残席が少ないようでしたら、先着順に当日整理券を配布させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

また、ろう者の方々にとって肝心の字幕が、前方のお席の方々しか見えなかったこと、後ろの方々は立ってご覧下さっておりましたが、今後、フラットで天井の低い会場の際には少し画面が小さくなっても字幕が見えるように映すか、あるいは会場のセッティングを変え、スクリーンを二つ設置する等、配慮して参りたいと思います。

今回、お席の確保を希望いただきました予約の方を一番前列に、その後早くいらしたろう者の方を前方のお席に座っていただくよう案内していたのですが、開演に際し、あるろう者の方より「予約いかんに関わらず、ろう者を前に座らせてほしい」というご意見がございました。
これも私どもの配慮不足でしたが、「前方にいらっしゃる健常者あるいは視覚障害者の方で交代いただける方がいらっしゃればお願いいたします」とアナウンスさせていただきましたところ、真ん中より少し前方の視覚障害者のお一人が「視覚障害者も前のほうが聞きやすいので前へと思っていましたが、後方でも聞こえます。聴覚障害の方は、前でなければ字幕が見えないのですから、私は後ろの席でかまいません」と申し出て下さり、前方にいらした健常者の皆さんも快く交代下さいました。
車椅子の方々も、音が聞こえれば後ろでかまわないと後ろでご覧下さいました。

音響設備も、前のスピーカーからの音が会場全体に流れているため、前方と後方の席ではだいぶ音量に差があります。
また、隣の部屋の工事の音やマイク等の雑音、会場内の温度調整等、様々な不備があったかと思いますが、皆様譲り合いながら長時間最後までご覧下さり、感謝申し上げます。

今回は、手話部分の吹き替えも音声ガイドとともにライブで、Bmapのメンバーが行いました。視覚障害の方々には「とても感動する作品でした。ガイドもわかりやすく、よかった」とご感想をいただきました。

「みんなが一緒に楽しむ」バリアフリー映画上映の難しさと意義を、改めて感じております。

Bmap一同、今回の上映会の反省を今後に活かして参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。




Bmap理事長
瀬尾亜希子
posted by bmap at 22:43| その他