この日も大河内先生がご出席くださいました。
『八甲田山』プロデューサーの加藤さんも今回出席され、後ろから静かに見守っていらっしゃいました。
収録は極めて穏やかに、驚くほど手際よく進められました。
訂正を要する箇所が適切に指示され、直ちにその箇所が提示され、処理されていくのです。
発音が少しでも不明瞭になると決して見逃されることはなく、アクセントもしっかりチェックされている。
しかも進行に細かな配慮が行き届いている。
これぞプロ中のプロの仕事!と感心するばかりでした。
音声ガイドを務めた当NPO法人理事長は、連日の強行日程と空調による部屋の寒さで、開始直後は喉の状態が思わしくなかったのですが午後にはすっかり回復し、まだ十分練られていないところのあった台本に手を加えながらも、3時間近くの長編映画の音声ガイド収録をほぼ倍の時間で収めてしまうほど順調でした。
収録が終わって外に出ると、空はまだ青々として明るく、夕日に染まった雲が細くたなびいていて、こんなに明るいうちに帰るのは久しぶりだと言いながら理事長と帰途に着きました。
今回収録されたDVDは、高倉健の命日に合わせ11月に発売されます。
お楽しみに!
(記 大澤)