今日の講座は、来月23日の発表上映会本番に備えて、受講者が順番に 手元のモニターをなくしスクリーンを見ながら 音声ガイドを読んでみました。
さらに、手元明かりも使い、本番さながら いやおうなく高まる緊張感が伝わってきます。
早速、通し稽古が始まりました。

今日は、ビーマップ理事の大河内直之さんが来て下さいました。
大河内さんは全盲で、ビーマップをはじめバリアフリー映画の普及に尽力されています。
大河内さんが、映画とともに表情を緩ませると一安心
ひと通り終わり、しばしの休憩
のはずが、ほっとひと息もつかの間すぐに反省が始まっていました。
音声ガイドの制作では、実際に視覚障がい者の方に映画を観ていただき意見をいただく試写会を行います。
講座といえども その試写会さながら
大河内さんから、気になった点を含めた感想があると
そこからは、熱のこもった質問が次から次へと
「トーンを統一するとはどういうことか?」
「この表現で映画がイメージできていますか?」などなど
自分が作った音声ガイドの表現を確認したり、時には映画の解釈で話し合いになったりと
あっという間に時間が過ぎ、講座時間もオーバー、時計の針は22時をまわろうとしていました!

「(視覚障がい者は)映画を観ているのではなく、体感している。その場にいるような錯覚をさせるような音声ガイドはいいガイドなのでは」
という、大河内さんのアドバイスには、思わず講師も「私が言うより説得力がある」呟いていました。
こうして、終了した音声ガイド講座
個人レッスンの声も囁かれていましたが
発表上映会までは約1カ月!!
私はひとつの作品を7人が作り読み分けたのを観るのは初めてのことでしたが、
各パートそれぞれの個性が溢れたものになってきているのを実感しました。
これからどんな仕上がりになるのか楽しみです!
(記 長沢)