皆さま明けましておめでとうございます。
新年最初の上映会は、1月9日、板橋区立氷川図書館で小津安二郎監督の『晩春』の上映でした。
この作品は昭和24年の占領下に完成されました。
監督は日本の伝統文化が失われるのではないかと心配されていたそうで、鎌倉や京都を舞台にしたり、茶道や能を登場させました。
父を思う娘、娘を思う父…今もなお色あせない親子の愛がテーマです。
参加してくださった皆様は23名、音声ガイド付きでの鑑賞が初めての方もいらっしゃいましたが、
「映像の流れに合わせてゆっくりと流れる弁士の澄んだ声と耳に心地よい響、言葉。目では見えない風景や心情が新たな感覚で心の中に浮かび上がるようでとても良かったです。」「視覚、聴覚を補っていただきました。初めてのこと。ありがとう。」(アンケートより)
等、とてもうれしい感想をいただきました。
上映後、「今年も頑張ろうね。映画良かったよ!」と私にグータッチをしてくださったお客様もいらして、元気をたくさんいただきました。
本当にありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(記 高橋)