さすが、世界に誇る名作の人気は高く、ご年配の方から高校生まで、男女を問わず36名もの方にいらしていただき、嬉しい上映会となりました。


笠智衆と東山千栄子演ずる老夫婦が、「子供はなかなか思い通りには育たない...」としみじみ語り合う場面では、会場のあちこちで静かな笑いが起きました。
いつの時代も変わらない親の思い、子の思い....でしょうか。
名作に思いをこめてつけたシンプルな音声ガイドが、この作品を楽しむ助けとなれば、幸いです。
上映後の交流会では、いろいろな立場から、バリアフリー上映について感じたこと、望むことを話していただきました。自分たちの視点だけでは気づけなかったことを、映画を通して互いに知ることができる、貴重な場となりました。

「音声ガイドでは何が語られているのか?」ということを理解していただく努力も、バリアフリー上映の普及には必要なのだと知った上映会でもありました。
まだまだ学ぶことばかりのBmapですが、みなさまと一緒に考え、一歩ずつ前進していきたいと思います。
『東京物語』(1953年)
音声ガイド制作 高塚美弥子、西尾悠紀子
音声ガイド監修 瀬尾亜希子
ライブ音声ガイド 望月睦
(記 水谷)