2022年12月12日

うめとぴあで『折り梅』上映会


1212日月曜日、世田谷区立保健医療福祉総合プラザ・通称うめとぴあで、松井久子監督『折り梅』のバリアフリー上映会を開催いたしました。

うめとぴあは20204月にできた世田谷区の施設で、小田急線梅ヶ丘駅から遊歩道を5分ほど歩いたところにあります。


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1階入り口を入るとオープンなカフェスペース、ふれあいカフェうめとぴあがあり、気軽に訪れることのできる広々としたとても居心地のよい場所です。



今回上映した『折り梅』は豊明市の主婦、小菅もと子さんの著書「忘れても、しあわせ」を原作とした松井久子監督の作品で、公開から20年たった今も、認知症の現実を考えるきっかけを多くのひとに与えています。主演は原田美枝子さん、吉行和子さん。


原田美枝子さんはその後も、認知症のお母様の短編ドキュメンタリー映画『女優原田ヒサ子』を制作されたり、川村元気監督『百花』ではご自身が認知症の母親を演じています。

もしかしたら、この『折り梅』の出演が何かのきっかけになっているかもしれませんね。


また『折り梅』はBmap が松井久子監督のご意見を聞きながら音声ガイドを制作することができた作品でもあり、音声ガイド台本制作にとっても、制作者の思いを知って、伝えることの大切さを知る貴重な経験となりました。


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上映後、初めてバリアフリー上映を体験された方から「音声ガイドが自然で、さまたげにならず、観るだけではわからない情報が得られて役に立った」「聴くことでとても助けになって楽しめた」と嬉しい感想をいただきました。

音声ガイド担当は高橋さち代、柔らかな声の響きが、この作品の雰囲気にとけ込み、映画を楽しまれる皆さまにお届けできたなら幸いです。

ぜひまた、上映会にお越し下さいませ。


2022.12.12梅とぴあ「折り梅」B.JPG



この上映会のために、いろいろとご準備下さったうめとぴあの職員の皆さまにも、心より感謝いたします。

有難うございました。


(記 水谷)

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2022年12月07日

小竹図書館で『母べえ』上映会!

 

12月3日(土)、静かな住宅街にある練馬区小竹図書館に初めてお邪魔しました。

 

2022.12.3 小竹図書館母べえ@.JPG



2022.12.3 小竹図書館母べえB.JPG

図書館前に、かわいい『母べえ』上映会のポスターが貼ってありました。

ありがとうございます!



図書館内はマスクの徹底、換気、検温・消毒、人数制限…しっかりした対策です。


日差したっぷりの午後、職員の方の手話通訳を交えたご挨拶から上映会が始まりました。


2022.12.3 小竹図書館母べえA.JPG



吉永小百合さんの映画の中で一番好き!という声もある人気作品『母べえ』です。

激動の昭和を懸命に生きる家族の物語に笑いと涙が起き、皆さん集中されているご様子でした。

子どもたち(初子・照美)の健気さも胸を打ちます。


今回は、『郵便受けにNOGAMIとローマ字で名前が書かれている』様子を入れるなど、

ガイドの加筆修正を行うことが出来ました。

音量調節も加え、ライブならではの臨場感や情景をより楽しんで頂けるよう、さらに工夫を重ねて行きたいと思います。

図書館のお部屋の音響も良いように感じました。



終演後、ヘルパ―の方が「ずっ〜ときれいな声で語ってくれた方よ」と介助する男性を連れてガイドを務めた高橋に声をかけて下さり、大変うれしかったです!

ほかにも、「このような会をお願いすることが出来ますか?」「生で音声ガイドがつく映画は初めてでよかった〜!」など沢山のお声を頂き励みになりました。皆さまの新しい楽しみとなりましたら何よりです。


(記 藤原)



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2020年01月17日

「みんなで楽しもう!映画上映文化祭」のご案内

『日日是好日』の上映会も明日に迫りました。
おかげさまでたくさんのお問合せを頂いております。

雨の予想ですが、万全の態勢で皆様をお迎えいたします。


以下、来週24日の「みんなで楽しもう!映画上映文化祭」のご案内をお送りいたします。
平日日中の開催となりますが、もしお時間ありましたらお越しください。

新宿区牛込箪笥ホールで、入場無料です。 

企画の中で上映されます「猫の恩返し」につきましては、Bmap理事長の佐々木亜希子の音声ガイド付き上映です。
森田宏幸監督みずからが監修された音声ガイド・字幕によるバリアフリー版での上映となります。
このバージョンで上映される機会はあまりありませんのでぜひご覧いただければと存じます。

また、森田監督と、佐々木亜希子、そして、NPOビーマップの副理事長でNPOバリアフリー映画研究会理事長の大河内直之によるスペシャル鼎談もございます。

(以下案内文)


1月24日(金)みんなで楽しもう!映画上映文化祭 開催します!

みんなで楽しむ芸術の文化祭!
http://dpi-japan.org/blog/events/1%E6%9C%8824%E6%97%A5%EF%BC%88%E9%87%91%EF%BC%89%E3%81%BF%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%A7%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%82%82%E3%81%86%EF%BC%81%E6%98%A0%E7%94%BB%E4%B8%8A%E6%98%A0%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A5%AD/


2018年度は視覚障害者や聴覚障害者、盲ろう者といった感覚障害者も楽しめる映画上映をめざし、字幕・音声解説がついた「バリアフリー映画上映会」を三重、静岡、東京で3回開催し、情報保障を必要とする多くの方に映画を楽しんで頂くことができました。
2年目となる今年度はバリアフリー映画上映第2弾として、発達障害、精神障害、知的障害者のみなさんも安心して楽しく過ごせる映画上映文化祭を企画しました。

例えば、じっとしつづけるのが難しい発達障害者や大声でのコミュニケーションを必要とする知的障害者、暗く閉鎖的な空間に恐怖心などを抱くことのある精神障害者などにとって「映画館など一つの空間に静かに座り続けて映画を楽しむ」ことは、現状では大きな困難となっています。
また、呼吸器ユーザーなどは、呼吸器の動作音が沈黙や静止を求められる場で「迷惑だ」と言われたという声も聞きます。
街なかに増えたシネマコンプレックスなどでは「上映中はしゃべらないでください」「物音を立てないでください」といった文言が必ずといっていいほど用いられ、観客たちは他の観客へ「迷惑がかからないように」注意喚起されます。

もしかしたら、様々な障害を持ち、配慮を必要とする人々にとって、今現在の映画館等のありようが「自分(もしくは子ども)が迷惑をかけてしまうかもしれないし、自分もしんどい思いをするかもしれないので、本当は大きなスクリーンで映画を楽しみたいけれど、我慢をしている」という状況を生んでいるのではないでしょうか。

しかし、映画上映とは本来、「誰もが」楽しめるものであってほしい、という願いを私たちは持っています。
今年度のDPIの障害者文化芸術に掲げるスローガンは「『他人に迷惑をかけるな』を問い直します」としました。マジョリティにとって「迷惑」(とされていること)を「かけてはいけない」という価値観・風潮によって、必要な配慮を得られずに排除され、制約され、ひいては生きづらさを感じている人々の切実な声も、アンケートの実施で浮かび上がってきました。

このイベントでは、障害種別や有無・年齢・性別等を問わず誰もが楽しめる障害者文化芸術、「バリアフリー映画上映文化祭」の開催を通じて、誰もがその人らしさのもとで文化芸術活動を享受できる環境づくりをめざします。
楽しいことならなんでもOK! 一緒に楽しい一日を過ごしましょう。

この映画上映文化祭の特長!
この文化祭は、映画上映中や誰かが話している間でも、自由に移動することも、必要だったらおしゃべりしたりしてもOKなのです!
私たちDPI日本会議のめざす「インクルーシブ社会」では、いろいろな人が「その人らしさ」を共鳴させて奏でて生まれる「いい意味でのごちゃまぜハーモニー」が響き渡ります。
映画上映中の離席や必要な人はクッション等を持ち込んで横になって観賞することもできます。
面白い場面で大声で笑ったり、感動する場面で大いに泣いたり、登場キャラクターを応援したり、音楽に合わせてリズムに乗ってみるのも楽しいと思います。

会場内では障害当事者による絵画作品の展示や、「みてみて!うちのこじまん」と題したねこちゃんやわんちゃんの写真の展示も行う予定です。
さらには、まちのバリアフリーを守るヒーロー、「ダンサナクセイバー」ともふれあえる大チャンス!
「えっ、ごちゃまぜって、こんなに楽しいの!」という驚きを、たくさんの皆さんと共有したいです☆
この「みんなで楽しもう! 映画上映文化祭」は、来てくれる皆さん一人ひとりが主役です。さまざまな障害者文化芸術を見て・聞いて・触って、「楽しい!」空間を一緒に作り上げましょう♪

<プログラム>

2020年1月24日(金)10時30分〜16時で開催します!
みんなで、箪笥ホールに集まろう!!

○午前の部(10時30分〜12時30分)(受付開始:10時)
10時30分〜11時10分 あいさつ・報告
・開会あいさつ、本日の趣旨の説明(DPI日本会議事務局長 佐藤 聡)
・公益財団法人キリン福祉財団からのごあいさつ
・今年度の助成事業趣旨、アンケート調査の結果報告(DPI文化芸術担当常任委員 下林慶史)
・ダンサナクセイバーによるパフォーマンス(待望の新作☆)
11時10分〜12時25分 映画上映@「猫の恩返し」
字幕・音声ガイド付き。音声ガイドはオープン方式で、会場全体に流れます。

昼食休憩(12時30分〜13時30分)

○午後の部(13時30分〜16時)
13時30分〜14時20分
スペシャル鼎談「みんなで楽しむバリアフリー映画の魅力を語る」ー「猫の恩返しバリアフリー版製作の現場をご紹介しながら」ー
森田 宏幸 氏(アニメーション監督、猫の恩返し 他)
佐々木 亜希子 氏(活動弁士、猫の恩返し音声ガイド)
大河内 直之 氏(NPO法人バリアフリー映画研究会理事長)

14時20分〜15時55分 映画上映A「道草」
字幕・音声ガイド付き。音声ガイドはFMラジオによるクローズ方式です。希望者の方全員に、音声ガイド用の機械をお貸し出しします。
15時55分〜16時 閉会のあいさつ

会場:新宿区立牛込箪笥区民ホール
住所:〒162-0833 新宿区箪笥町15番地
地下鉄:都営地下鉄大江戸線 「牛込神楽坂」A1出口より徒歩0分
東京メトロ東西線「神楽坂」2番出口より徒歩10分
都バス:飯62系統 小滝橋車庫前〜都営飯田橋駅 または、橋63系統 小滝橋車庫前〜新橋駅「牛込北町」下車
参加費:無料

情報保障
PC文字通訳、手話通訳、点字資料、データ資料有り
映画上映@「猫の恩返し」には字幕と音声ガイド(オープン方式)、映画上映A「道草」には字幕と音声ガイド(クローズ方式)が付きます。

お申込はWEBフォームからどうぞ♪
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc3x7srFBOEvij91jYQuLOnyYAfclMXtY2XxgG2cWV1cESGaw/viewform
メールでのお申込みは、1お名前、2おなまえふりがな、3電話番号、4所属団体(あれば)、5希望する情報保障(PC文字通訳、手話通訳、点字資料、データ資料)、6車いす使用の有無、7介助者の人数、8DPI日本会議のメールマガジン登録希望の有無、9メールアドレス、10その他ご希望の事があれば、お送り下さい。その際、件名を「文化祭申込み」としてください。
メールお送り先:DPI日本会議 鷺原(さぎはら)
sagihara@dpi-japan.org

■主催、問い合わせ:DPI日本会議
〒101-0054
東京都千代田区神田錦町3−11−8武蔵野ビル5階
電話:03-5282-3730 FAX:03-5282-0017 メール:office@dpi-japan.org
◆助成
公益財団法人キリン福祉財団
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